【KISS『Detroit Rock City』 ギターソロ考察】
ツインリードには大きく分けて2つのスタイルがあると思う。1つは2本のギターの主従関係がはっきりしているもの。もう1つは2本のギターが対等の力関係を持つギターバトル的なもの。前者の典型がこの曲。後者の典型がEagles『Hotel California』だ。
KISS『Detroit Rock City』 Guitar Solo
先ずメインであるエースのギターが敢えて早弾きを排除したメロディックなラインを弾く。そしてポールのギターが3度上で2コーラス目から入る。最初からハモらずにタイミングをずらして入る、これがライブでのビジュアル的にみてもツインリードを盛り上げる重要ポイント!そして忠実に3度上をなぞったポールは、最後の2音(0:23-0:25)は一旦エースとのユニゾンに戻る。これは第一部の終了を表すのだろう。そしてジーンのベースが絶妙に入ってきて第二部が始まる。通常のベースラインを弾くかと思えばすぐに本来サイドギターが弾くべきリフを弾く。すべてライブを想定してのアレンジだ。そしてギターはツインリードならではの叙情的なフレーズとなり終盤を迎える。